トコジラミ
トコジラミは体長5~8mmほどの昆虫で、うす茶色で平たい体つきをしています。
吸血性の昆虫で、刺されると非常に強いかゆみを生じ痕が残ります。
昼間はベッド周辺や畳の隙間など潜んでおり、暗くなると活動を始めます。
トコジラミには翅がないため、移動するヒトの衣服や荷物に付着して持ち込まれます。よって、不特定多数・特に海外の旅行者を受け入れる宿泊施設などでは特に注意が必要です。また、中古の家具や電気製品などに潜んでいる場合もあります。
被害の相談として「刺されたにも関わらず虫がいない」といったご相談をいただきます。吸血後はすぐに潜伏場所へ戻り、明るいうちは姿を現さないために完全な駆除は非常に困難が伴います。防除効果をより良いものとするためには入念な打合せとお客様のご協力が必要となりますのでご対応の程よろしくお願いいたします。
生息状況によりますがおおむね駆除は以下の流れでおこないます。
① トコジラミの生息範囲の調査
被害状況をもとに、目視での調査にてトコジラミの潜む場所の特定をおこないます。
ベッド・家具・電気製品・書籍・衣類などの隙間や内部に潜む場合があるため、徹底的に調査いたします。生息箇所には黒い転々とした糞痕(血糞)があるのでそれも探していきます。生息範囲内にあるものを動かすと、それに付着していたトコジラミが拡散し、被害が増えることがあるため、移動や入室を制限させていただく場合もあります。
② 殺虫剤での駆除
調査状況をふまえ、殺虫作業を実施いたします。
基本的に、生息場所とその周辺への薬剤散布とエアゾール剤による隙間の処理が中心となります。居住空間での作業となりますので、方法の選択については万全を期します。
③ 物理的方法による駆除
殺虫剤での駆除が不可能なものの場合、衣類や寝具類などは、布団乾燥車などでの熱処理や、吸引処理を行います。また、駆除を行うに際し、廃棄をしていただかなければいけないものも出てきます。廃棄物は殺虫処理をいたします。
上述いたしましたが、防除効果をより良いものとするためには入念な打合せとお客様のご協力が必要となりますのでご対応の程よろしくお願いいたします。